以前も投稿しましたが、船橋市には大勢のベトナム人が住んでいて、ベトナム料理店がチラホラ見かけます。ベトナム料理といえば何を連想するでしょうか? おそらく生春巻きと米の麺・フォーを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? 確かに以前はこの二つしかないようなベトナム料理店も見かけましたが、最近は在日ベトナム人が増えたためか、様々な料理を楽しめます。店によってはお客のほとんどがベトナム人ということもあります。そういうお店は本場の味が楽しめるので、積極的にチャレンジするようにしています。
ベトナム料理は辛い?
ベトナム料理を食べたことがない人を食事に誘うと、辛いんじゃないかと心配されることがよくあります。確かにベトナムにも辛い調味料は存在します。しかし、韓国料理やタイ料理と異なり、アクセントに使用する程度で、料理そのものが辛いということはないようです。専門家ではないのでもしかしたら辛い料理もあるかもしれませんが、少なくとも主流ではないはずです。おそらく隣国のタイ料理のイメージに引っ張られているのかもしれません。東南アジア料理と一括りにされると、激辛料理の方が印象に残るかもしれません。ベトナム料理はあっさりしていて、比較的に日本人の好みに近いと思います。
香りを食べるベトナム料理
ベトナム料理はとにかくたくさんお米・米の加工品、野菜、ハーブを食べます。特にベトナムに行って驚いたのはハーブの種類が豊富なこと。こう書くと、
私、パクチーだけは食べられません。
という声が聞こえてきそうです。苦手なものを食べるのはきついですよね。でももしかして、他のハーブと合わせて食べると印象が変わるかもしれません。ベトナム料理はパクチーだけではなく、ミント、シソ、オリエンタルバジル、ドグダミ、タデなどたくさんのハーブをまるで野菜感覚で食べます。ベトナムで食事をすると山盛りでハーブが来るのビックリします。それぞれ、特徴的な香りを放ち、その組み合わせ次第で、新たなハーモニーを奏でて印象が変わります。個人的にはベトナム料理は香りを食べる料理だと思っています。
でも残念ながら日本のベトナム料理店で本場ベトナムのように多種多様なハーブを提供されることは、ほとんどありません。日本では手に入りにくいか、もしくは価格が高くて気軽に提供できないのかもしれません。でも高い確率でパクチーは入っているんですよね…。
フランス文化の影響が色濃いベトナム
ベトナムはかつてフランスの占領下だったため、フランス文化の影響が色濃く残っています。街中を歩くと東南アジアとは思えない光景を見かけます。当然、食文化にも影響を与えています。最も有名なのはベトナムのサンドイッチ・バインミーでしょう。まだ舗装のされていない砂埃が舞う路上で、剥き出しのフランスパンが積まれたバインミーの屋台を見かけます。正直、衛生面を心配してしまいます。
初めてバインミーをかじった時、いい意味で裏切られたような気持ちになりました。サンドイッチを食べたのに、口の中がベトナムの香りが漂います。その理由はやはり具材です。具材は作り手によって様ざまなのでしょうが、一般的にはベトナムのハム、豚肉、レバーペースト、パクチー、なますが入っていて、味付けにはヌクマムが使われています。
そんな中で次回は私のお気に入りのバインミーの美味しいお店を一つ紹介します。