ガチ中華ってなに?
昨年(2022年)の流行語大賞にノミネートされた「ガチ中華」。流行語にもなったけど、案外ガチ中華って、なに? と聞かれます。
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ガチ中華とは、簡単にいうと本場・中国の味付けの中華料理のことです。「えっ、でも昔から本場の味付けを自慢する中華料理屋はあるでしょう?」と疑問に思う方が大多数でしょう。実は日本にある大多数の中華料理は大幅に日本人向けの味付けになっているんです。
例えば天津飯やキャベツと炒めたホイコーロー、エビチリ。こうしたお馴染みの中華料理は日本で生まれた日本式中華料理で、本場中国では全く同じものは食べられていません(正確には逆輸入して食べられています)。
中国が発展するに伴い、多くの中国人が日本に住み出し、その在日中国人が故郷の味を求めた結果、ガチ中華のお店が増えました。関東では池袋、上野、新宿、新大久保、新小岩などにガチ中華のお店が集まっています。
ガチ中華の定番料理の一つとして挙げられるのは「火鍋」。字面を見ると怖い感じですが、鍋料理全般を指します。中国ではいくつものチェーン店が存在し、街中にいくつもあります。日本では鍋料理というと、冬しか食べられないイメージですが、中国では地域にもよりますが、老若男女が一年中火鍋屋さんで鍋をつつきながら楽しんでいます。
初めての方でも注文しやすいメニュー
そんな火鍋チェーン店の一つ「小肥羊」が船橋東武に2023年4月28日にオープンしました。
正直、ビックリしました。日本でガチ中華が根付きつつあると言っても、まだまだマイナー。ガチ中華のお店に行っても日本人のお客がいても、私のようにガチ中華マニアや目新しいお店が好きそうな客層ばかりです。それが、どちらかというと年配の客層が多い百貨店で開店したので驚いたのです。
早速、お昼時に入ってきました。
メニューを見ると、ランチは一人用の火鍋が1800円で楽しめるそうです。お肉も羊以外も豚肉か鶏肉にも変更可能のようです。またベースの味となる鍋底(スープのこと)は東武店限定で和出汁が選べるそうです。百貨店に出店したせいか、ガチ中華が初めての人でも抵抗がないように工夫がされています。
王道の麻辣味は辛さ控えめ?
和出汁にも惹かれますが、やはりここは麻辣味を選択。鍋底にはニンニク、白寇(びゃくずく)、棗などたくさんの薬膳が入っています。残念ながら辛さは選べず中辛のみ。激辛に慣れている私には少し物足りない辛さですが、香辛料・薬膳は本場と遜色なし。中辛だけにしてあるのは、初めての方にも抵抗がないようにしてあるのでしょうね。
ランチには白切鶏(写真左)や杏仁豆腐(写真左)もついてきます。どちらも満足度の高い逸品です。要望を言うと、主食としてご飯が付いてきましたが、せっかくスープが美味しいので、麺が米粉(ミーフェン)を鍋に入れて食べられるように選べると嬉しかったですね。
小肥羊は日本国内に22店舗あるようです(2023年5月現在)。ぜひガチ中華デビューしていない方が最初のお店として行ってもらいたいですね。
本格火鍋は通販でも購入できる
とはいえ、必ずしも小肥羊のお店が近くにあるとは限らないでしょう。調べてみたら、通販でも購入できるようです。麻辣がダメな人は白湯を選べば辛くないのでおすすめです。あと、中国の人はゴマペーストをベースに刻んだ香菜、または小ネギの刻んだもの、黒酢、ラー油などを混ぜたものをツケダレとしてたっぷりつけて食べてます。
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