千葉県の関宿に行ってきました。関宿と言って、ああ、今は野田市と合併されたところね、と言える方は最寄の方か相当将棋好きの人の方でしょう。近代将棋の父・関根金次郎が生まれたところで、現在もその功績をたたえ、関根金次郎記念館があります。また鈴木貫太郎第42代総理大臣の出身地(生まれは大阪)として知られ、やはり鈴木貫太郎記念館があります。
前書きが長くなりましたが、その関宿地区に私用で出かけてきた際、「アリ・インディアン・レストラン」というインド料理店に立ち寄ってきました。失礼ながら、なぜこんなところに絶品の本格インド料理店があるんだろうという驚きがあるお店でしたので、紹介します。
最寄は川間駅だが、自動車は必須
関宿地区は、最寄駅が東武アーバンラインの川間駅。今回は車での移動でしたので、川間駅からどの程度離れているかわからなかったのですが、Google Mapで調べる限り、徒歩だと1時間はかかるそうです。駅からバスは出ていますがそれほど本数は少ないようです。
この日は車での移動でしたので、特に困りませんでしたが、車がないと気軽に行けないというのが、正直なところです。もっともこの辺りに住む人は車を持っていて当然なのでしょう。
お店には駐車場もあり、やはり地元の人が車で来ることが前提の作りになっているようです。
看板にはHALALの文字も。これはハラルフードを指していて、イスラム教(ムスリム)の戒律によって食べることが許された食べ物のことです。つまり、イスラム教徒が食べに来るお店ということです。個人的な経験則からこのHALALの文字があると、一般的な日本人向けではなく、イスラム教徒向けの本格的な味のレストランのことが多いように思います。※美味しいお店を指すものではありません。念の為。
おすすめは英語表記の料理
店内は居酒屋の居抜きをインド風に装飾した感じ。居心地は悪くありません。
手渡される写真付きメニューはほとんどセット料理でわかりやすいのですが、入り口にホワイトボードがあり、写真付きのメニューにはない料理が英語で書かれています。インド料理に馴染みがないと何の料理だかさっぱりです。幸いなことにいくつか知っている料理があったのので恐れずにチャレンジします。
まずはマトン・ニハリ。ニハリは羊や牛のすねや鶏を骨ごと煮込んだカレー。牛を使うことからも想像できるかもしれませんが、ヒンズー教徒ではなく、イスラム教徒の伝統食です。以前他のお店でも食べたことがあるのですが、このお店はスパイスは効いているのですが、それほど辛くないので、日本人にも食べられます(それでも辛いですが)。骨髄が溶けているのか、少しトロリとした舌触りで、絶品です。
主食はロティを選びました。ナンに似ていいますが、全粒粉を使用していて、ナンほど甘くありません。店員さんに「2枚?」と聞かれたので、思わず「はい」と答えてしまいました。2枚も食べるとお腹が膨れます。
ビリヤニは二人分と思うほど量が多い
連れはマトンビリヤニを頼みました。味は文句なし。ちゃんとインディカ米を使用しています。ビリヤニは量が多いので、少食の人は注意です。おそらく町中華のチャーハン2人前ぐらいの量があります。食べきれなかったのでテイクアウトできるか聞いたところ、快くOKしてくれました。
インド料理初心者の友人は無難にAセットを注文。お米は日本米を用いたターメリックライスでしたが、味見をしたらカレーの味は本格的でした。
格安弁当は380円から
帰り際、入り口にお弁当の案内があったので見てみると、なんと380円から販売していました。正直目を疑いました。380円で利益が出るのでしょうか? お世辞抜きで都内でこの店の味のクオリティーを求めたら1500円ぐらいします。失礼ながら都内と野田を比較してテナント代等が安いのは理解できますが、いくら何でも380円は安すぎます。今回お弁当を買わなかったので、量など検証できていないのですが、次回近くにくる用事があればお弁当を買ってみたいと思います。