藍染めで色落ちした古着をリフレッシュ

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お気に入りの服がまだまだ使えるのに、色落ちしたり、汚れたりして着られなくなるのって、残念ですよね。以前、ビジネスリュックでお気に入りのジャケットが擦れて傷んでしまった話をしていました。そんなジャケットを復活する妙手があったので今回はその経緯と結果をご紹介します。

衣服の再活用で廃棄ロス

花王の調査によると衣服を処分するまでの期間は平均4.9年だそうです。最近はファストファッションが流行りで、洋服を買い替えるサイクルは短く、世界的に問題になっています。環境問題、格差問題など背景には多くの問題があルようです。

自分は、あまりファストファッション購入せず、いい商品を長く着ることが多い方です。ただ、まだまだ着ることができるのですが、職場に来ていくにはちょっとみっともない。捨てるには忍び難く、何か良い手がないかと思案していました。

冒頭でも書いたビジネスリュックで傷んだジャッケットは、擦れて傷んだ箇所以外はしっかりとしていて、とても捨てる気にはならず、箪笥の肥やしになっていました。

そんなある日、着物を染めるシーンをテレビで見たのを思い出し、ジャケットも染め直してもらえるんじゃないかと思い、ネットで調べてみました。するとやはり染め直しでリメイクしてくれるお店がいくつかありました。

水野染工場で愛染を依頼

染め直しの依頼を受けてくれるお店はいくつかあったのですが、それぞれ特徴があるようです。何しろ服の染め直しは初めての経験なので、どこを選ぶべきかわかりません。そんな中、藍染めを専門にしている水野染工場さんが日比谷OKUROJIにあるようなので、行って相談に行ってきました。

店名水野染工場日比谷オクロジ店
住所日比谷オクロジ店
電話03-6807-3901

藍染めといえば日本の伝統技法。馴染みのある色合いは親しみを持ちます。店内に入ると鮮やかな商品が並んでいます。ただ、最初に行った店舗は既製の商品を販売する店舗で、染め直しを受注する店舗は日比谷OKUROJI内の別のところにあるというので、そちらに伺いました。

店内では藍染め体験ができるようで、店内中央には体験に使用するバケツが並んでいます。

今回、私が依頼したのは麻100%のジャケットと同じく麻100%のスラックスです。早速、染め直しの相談をしたところ、染め直しができるのは綿・麻・絹・レーヨン。料金は1gにつき44円(税込)とのこと。相場がわからないので、高いのか安いのか不明でしたが、料金は少し勉強してもらいました。納品までの時間は結構かかるようですが、この時はお急ぎでも対応可能とのことで、3週間ほどで自宅に送ってもらうことになりました。

藍染めで色落ちした服が復活

注文前。腰あたりが擦れて白くなっています。
納品後。ムラなく染め直され、擦れも目立たなくなっています。

注文から3週間ちょっっとして、宅配で送られてきました。折りたたんで送られてきて、しかも麻なので、折ジワが目立ちますが、クリーニングではないので、後日自分で対応しました。

写真左が注文前。右が納品後です。色はいかにも藍染めしたという色で全く別商品のように見えます。腰あたりの擦れた部分は見事、目立たなくなりました。正直いうと、光の加減次第では、じっくり見ると少し傷んでいるのがわかるのですが、よほど注目しないと分かりません。

スラックスは発注前の写真を撮り忘れたので、染めた後の写真しかありません。見ていただいてわかるように色落ちしている感はありません。ジャケットとスラックスは元々別に購入したものですが、上下を一緒に着ると、同じ麻を使用しているせいか、染まり具合・質感が同じでセットの商品のように見えます。ちなみに光の加減で右の写真と色合いが異なって見えますが、同じ服です。正直、出来上がりに大満足です。

今回は藍染めの専門業者にお願いしましたが、違うお店では黒色などいくつかバリエーションがあるようです。染め直しは決して安いわけではありませんが、お気に入りの衣服を復活できるという選択肢があるのは知っていて損はないかと思います。

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